トピックス&コラム
 
海外の歯科医療
 
日 本
1.歯科医療情報  世界にも稀な国民皆保険制度を持ち、平均寿命は世界−となった。 同時に世界一の老人大国であり、その医療費の急増は保険制度の破綻 が危惧されている。
 歯科医師数の過剰や保険制度の疲弊など様々な問題がある。
 予防歯科への取り組みが芽生えてきている。
2.人口 126,166,000 (1997)
3.歯科医師数 85,518 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,508 (1996)
5.歯科医院数 60,579 (1997)
6.衛生士数 56,466 (1996)
7.総医療費
  総医療費のGDP割合
285,210億円
  7.27% (1996)
8.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
25,431億円
  8.9% (1996)
9.治療費の負担割合
32%
企業
24.4%
患者
43.5%(1996)
10.定年・定数制 なし 但し、厚生省で検討中。
 
アメリカ
1.歯科医療情報  国民全体を対象とした公的医療保障制度が無く、民間保険が中心。公的なものとしては、老齢者を対象としたメディケア、及び低所得者向けのメディケイドがある。
 一方、医療保険の適用を受けていない国民が約4,000万人(15.4%)いて、社会問題となっている。一般歯科と専門医に役割が分担されている。 17の州では専門医にはライセンスが必要。
 予防歯科が進み、審美歯科などの新しいサービスが伸びている。
2.人口 263,800,000 (1995)
3.歯科医師数 153,000 (1995)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,724 (1995)
5.歯科医院数 108,919 (1992)
6.衛生士数 100,000 (1996)
7.総医療費
  総医療費のGDP割合
833,360億円
  12.6% (1996)
8.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
50,017億円
  46% (1995)
9.治療費の負担割合
37.6%
企業
26%
患者
33.7% (1996)
10.定年・定数制 なし
 
カナダ
1.歯科医療情報 Medicareという国民保険に似たシステムがあり、運営は州で行っている。
2.人口 28,820,000 (1996)
3.歯科医師数 16,127 (1998)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,787 (1998)
5.衛生士数 10,000 (1999)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
55,904億円
  9.5% (1996)
7.治療費の負担割合
74.4%
企業
15.7%
患者
9.9% (1989)
 
ドイツ
1.歯科医療情報 国民の約90%が公的医療保険(一般制度:労働者・学生など、と農業者疾病保険:自営農業者)に入っており、高額所得者及び官吏は強制適用にはならない。
 国としての国際競争力をつける目的で、医療改革が進んでいる。患者自己負担の引き上げ、疾病金庫の当事者自治の拡大・競争の促進などである。
 3〜12歳の子供に対する検診・予防が行われるなど、予防の意識は高い。
2.人口 83,540,000 (1996)
3.歯科医師数 61,404 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,335 (1996)
5.衛生士数 48 (1996)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
270,900億円
  10.5%(1996)
7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
20,639億円
  7.62% (1996)
8.治療費の負担割合
21.1%
使用者
38.9%
患者
40%(1993)
9.定年・定数制 1999年から68歳定年制実施。医療地区ごとに定年制実施。保険医の認可を制限。 56歳以上の保険医としての新規開業は不可。
 
デンマーク
1.歯科医療情報 18歳までは、市立学校歯科クリニックで無料の治療が受けられる。老人ホームや養護施設に入っている高齢者も無料で治療が受けられる。
 ほとんどの成人は開業医から治療を受け、治療費の一部は公共健康保険から返却してもらえる。
2.人口 5,300,000 (1997)
3.歯科医師数 4,960 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,079 (1996)
5.衛生士数 591 (1996)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
15,384億円
  8.0% (1996)
7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
961億円
  6.25% (1996)
8.治療費の負担割合
90.7%
企業
5%
患者
4.3% (1989)
 
スウェーデン
1.歯科医療情報  高い保障体制ができ上がっており、所得保障、医療保険は国の事業として実施されている。例えば、外来初診者の自己負担は12ヶ月で900クロ−ナ(約1万5千円)、薬剤費は同じく1300クローナ(約2万2千円)に上限が設定されている。
 19歳までは、公共の歯科診療所で無料で治療が受けられる。 1974年以来、20歳以上には歯科保険があり、1997年現在、1300クローナ以下は0%、1,301〜13,500は35%、13,500以上は70%の治療費が返却される。
 歯科保険のコストが高い為、92年以来何度も改定が行われ、治療費に対する返却率は低下している。
 予防中心の治療を進めている。
2.人口 8,800,000 (1995)
3.歯科医師数 13,107 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 676 (1996)
5.衛生士数 2,606 (1996)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
23,801億円
  8.6% (1996)
7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
3,016億円
  12.67% 1996)
8.治療費の負担割合
59.2%
企業
38%
患者
2.8%(1989)
 
フランス
1.歯科医療情報  社会保険制度は保険料で運営するのが基本であるが、1991年、高齢化による社会保険支出の増大を賄うため、所得を賦課対策とする一般社会拠出金が導入された。
 ほとんど全ての歯科医は開業医で、患者は支払いをした後、基本的な治療に対して約70%の返金が受けられる。
 フランスの歯科医は1入で働くことが多く、衛生士・助手がいない。
2.人口 58,300,000 (1996)
3.歯科医師数 39,500 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 1,477 (1996)
5.衛生士数 0 (1990-91)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
163,812億円
  9.7%(1996)
7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
8,444億円
  5.15% (1996)
8.治療費の負担割合
22.3%
企業
0%
患者
77.7% (1989)
 
イギリス
1.歯科医療情報  国民保健サービス(NHS)により、疾病予防やリハビリテーションが全国民に提供されている。政府は毎年決められた予算を歯科サービスに与え、治療費はこの範囲内で決められる。将来的には女性歯科医の比率が高まることが見込まれ、女性の方が男性に比べて平均就労時間が短いので、現状の歯科医師数では歯科不足の状況に陥る。 NHSと契約している歯科医でも、自費治療の患者を治療できる、収入の約20%は自費である。
2.人口 58,500,000 (1996)
3.歯科医師数 24,850 (1996)
4.歯科医師一人当たりの人口 2,358 (1996)
5.衛生士数 3,600 (1998)
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
87,672億円
  6.9% (1996)
7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
5,082億円
  5.8%(1996)
8.治療費の負担割合
57%
企業
24.9%
患者
18.1% (1989)
 
韓 国
1.歯科医療情報  日本の社会保険に似た国民保険制度が1980年に導入されたが、歯科保険予算は20万ドルと国民総生産のわずか0.01%でしかない。
 韓国歯科医師会の反対を無視して、補綴歯科処置、矯正処置、顎顔面外科などが国民保険から除外された。
 審美・矯正が人気。インプラントが急速に普及しつつある。
2.人口 45,500,000 (1996)
3.歯科医師数 15,943 (1998)
4.歯科医師一人当たりの人口 2,822 (1998)
5.歯科医院数 9,668 (1998)
6.衛生士数 11,277 (1995)
7.総医療費
  総医療費のGDP割合
163,812億円
  9.7% (1996)
8.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
8,444億円
  5.15% (1996)
9.治療費の負担割合 ----------
 
台 湾
1.歯科医療情報  小学生の口腔保健状態の改善を目的としだ“口腔保健促進活動計画”や“歯周疾患への関心を高める運動”など予防を進めている。
 歯学学校を卒業しても、2年間の兵役義務があり、また国家試験の合格後も2年間は病院での研修を経なくては開業できない。
 有病率が高く、修復治療が盛んだが、予防治療が求められるようになってきた。
2.人口 21,850,000 (1998)
3.歯科医師数 6,264 (1997)
4.歯科医師一人当たりの人口 3,400 (1997)
5.衛生士数 ----------
6.総医療費
  総医療費のGDP割合
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7.歯科医療費
 歯科医療の総治療費割合
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8.治療費の負担割合 ----------
※以上の表の全額は、日本を除いて、全てUSドルである。ただし、一部円換算の数値は「1USドル= 110円」とした